ケトン体って何?
ケトン体とは、私たちの身体を動かしているエネルギーのひとつです。
食べ物から摂取している栄養素の中で、エネルギー源として使われるのは、脂質、糖質、たんぱく質です。
現代の食生活では、ごはんやパン、麺といった炭水化物を主食としていることから、炭水化物を分解してつくり出す、糖質(ブドウ糖)をメインエネルギーにしていますが、そのブドウ糖が枯渇した時、体脂肪を分解してつくり出されるのが「ケトン体」です。ケトン体は、脂肪を燃やしてつくられることから、ダイエットにはとても効果的なのです。
ケトジェニックとは?
私たちの身体の中で「ケトン体」をつくり出し、それをエネルギー源として働かせることができる状態のことです。糖質が多い食事をとっている場合、ケトン体は生み出されません。ブドウ糖をエネルギー源にしている回路から、ケトン体をエネルギーにする回路にシフトさせるためには、ブドウ糖を枯渇させる必要があるのです。
この様に私たちの身体は、糖質をエネルギーとする【グルコジェニック】と、ケトン体をエネルギーとする【ケトジェニック】のふたつのエンジンを持ち合わせているハイブリッド状態なのです。
ケトジェニックの効果

ダイエット効果
ケトン体が体脂肪を燃焼させるので、筋肉量を落とさず減量できます。食欲が正常になり、空腹感を感じません。

身体のパフォーマンスが上がる
脳がスッキリして集中力がアップ、仕事の効率も上がります。また、食後の眠さもなく、疲れにくくなります。

不調の改善
アレルギー症状の緩和、むくみの改善、冷え性の改善、睡眠の質が良くなります。

メンタルの安定
血糖値の乱高下が起きないため気持ちが穏やかになり、ポジティブに過ごせます。

美容効果
肌に弾力が生まれ、顔色も改善、乾燥が緩和されます。

アンチエイジング
ケトン体が、長寿遺伝子のスイッチをオンにしたり、脳のエネルギーとなって認知症の予防や、ホルモンバランスが整い更年期症状を緩和します。

病気の予防&改善
認知症、糖尿病、がん、動脈硬化などの予防効果が期待されます。
ケトン体は私たちが生きるためのエネルギー源になる
私たちは、食事をすることで様々な栄養素を身体に取り込んでいます。なかでも、エネルギー源になるのは、糖質だけでなく、脂質やたんぱく質もエネルギー源となっているのです。
現代人の主食である、糖質をエネルギーとする歴史は農耕文化が始まった2万年程前から。それ以前は、狩猟をしたり、木の実や果物などからたんぱく質や脂質をメインエネルギーとして命を繋いできまました。だからこそ私たちのDNAには、脂質からつくり出すケトン体をエネルギー源とするケトジェニックがしっかりと刻み込まれているのです。
糖質依存の実態
日本人の1日あたりの糖質量は、糖質依存と言われる180gを軽く超えています。茶碗1杯のごはん(150g)に含まれる糖質は55gですから、1日3食ごはんを食べるだけでも165gになります。他にも、調味料や果物、スイーツを食べたらあっという間に180gを超えてしまうのです。こうして、糖質を過剰摂取して使いきれなかったブドウ糖は、肝臓に蓄えられ、それでも余ったブドウ糖は中性脂肪となって脂肪細胞に蓄えられ、肥満を引き起こします。
この様に糖質を過剰摂取し続けていることで、様々な弊害が起きています。肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化、がん、認知症などのあらゆる生活習慣病は、糖質の取り過ぎからくる病気なのです。
ケトン体回路をフル回転さよう!
ケトン体をエネルギー源とするケトジェニックにするためには、エネルギー源として最初に使われるブドウ糖を減らすことが必須です。では糖質をどれくらいの摂取量にすればいいのでしょう?
【セミケトジェニック】・・生活習慣病の予防やアンチエイジング目的
1日 60〜120g
【ケトジェニック】・・ダイエット目的
1日 60g以下
こうして、糖質制限をすることで、ケトン体がエネルギーの中心となりケトン体回路がフル回転するのです。
詳細はケトジェニックダイエットセミナーでお伝えしています。
糖質制限だけじゃない!!
糖質制限をすることで、ケトン体が生み出され、中性脂肪がザクザク燃やされます。が、血糖値が下がり、筋肉を分解してブドウ糖をつくり出す「糖新生」が起こると、筋肉が減ってしまい、疲れやすくなるので注意が必要です。だからこそ、糖質を減らした分、肉や魚、卵、チーズやヨーグルトなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品といったたんぱく質をたっぷりとりましょう!! たんぱく質量の目安 体重×1.2〜1.6g としてください。
詳細は、ケトジェニックダイエットセミナーでお伝えしています。
そして、もう一点大切なのは「良質な」脂質をとること。脂質には、身体にいいものと悪影響を与えるものがあります。何度も言いますが、肥満の原因は「糖質のとりすぎ」であり、脂質で注意すべきはその質にあるのです。
ケトジェニックダイエットに欠かせないのが、ケトン体を生み出し、素早くエネルギー源となる【中鎖脂肪酸】のMCTオイルやココナッツオイルです。日常の調理にはオリーブオイルや、亜麻仁油、えごま油、また青魚に含まれるEPAや DHAが特におすすめです。
摂取量など、詳細はケトジェニックダイエットセミナーでお伝えしています。
ケトジェニックライフ6つの基本
1:炭水化物を控える
2:たんぱく質をたっぷりとる 肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など
3:中鎖脂肪酸【MCTオイル】やココナッツオイルを活用する
4:野菜をたっぷり食べる
5:ゆっくり長くできる運動を取り入れる ヨガ、ウォーキング、軽めのジョギングなど
6:睡眠を7時間とろう
